脱力演奏はより良い姿勢から
さかいピアノ教室(松本市)大人のピアノコースに通ってくださっているTさんは、お仕事でパソコンやタブレット使用が多く腕や手指を酷使するため、最近、腕の痛みや痺れを感じるようになってしまったそうです。
数年前、私自身も腕の不調を感じる時期がありました。
その時期、専門の先生にお話を伺ったり、たくさんの専門書を読んだり、ピアノを弾く方法を自分なりに実験し、ピアノ演奏時のより良い身体の使い方を徹底的に研究しました。
現在もピアノを演奏する時は常に、最も無理のない理想的な演奏フォームについて思いをめぐらせています。
ピアノを演奏する時は、身体の支えとなる全身の骨格や数百ある筋肉が複雑に機能し合っている状態です。
簡単にこうすれば良い演奏ができる、と安易な言葉で表現することはできません。
ただ一つ、実感として言い切れることがあります。
それは、まず姿勢を整えることから全てが始まる!ということです。
当ピアノ教室では、より良い演奏ができるよう、小さな子供さんのレッスンから姿勢や身体の使い方をアドヴァイスし、お一人お一人の生徒さんに納得していただけるようきめ細かいレッスンを行っています。
大人のピアノコースのTさんは、お医者様のアドヴァイスの元、無理のない範囲でピアノを弾き続けてくださっています。
私からは、姿勢改善についてお話をさせていただきました。
レッスンでは、姿勢や呼吸など複合的な身体の使い方、腕や手指の使い方を見直しながら、ゆったりと一緒にピアノを演奏しています。
これからの長い人生、無理なく楽しくピアノと向き合っていただきたいと強く願っています。
姿勢や脱力奏法について、私が読んで参考になり『読み易い!実践し易い!』と感じた書籍の一部を掲載します。
・ピアニストならだれでも知っておきたい「からだ」のこと/トーマス・マーク 著
・ピアニストのためのアレクサンダー・テクニーク/森 朝 著
・目からウロコのピアノ脱力法/馬塲 マサヨ 著
・ゼロトレ/石村 友見 著