和声進行を理解できるように
さかいピアノ教室(松本市)の子供の生徒さんのレッスンでは、ある程度の両手奏ができるようになり、尚且つ移調奏に興味が出てきた生徒さんに、和声進行の理解を深めて身につけられるよう補助教材を提供しています。
初歩の段階で使用する多くの市販の教則本には、自然と和声進行を習得できるような工夫がなされています。
しかし、それらの教材をレッスンするだけで生徒さんが理論的に和声進行を理解しているか?というと、その時に言葉で説明しただけでは身についているとは言えないと感じています。
一つ一つ鍵盤の上で丁寧に分かりやすく基本の和音を実践(演奏)しながら身につけて行くことが、その先の転調や移調奏で大いに役立つと思っています。
基本のI-Ⅳ-Ⅴ(7)-Ⅰの和音と調性の変化について理解し演奏できること。
その上で、単純かつ耳に馴染みのある曲を移調奏すること。
遊び感覚で行っていくことで、子供達は鍵盤に惹きつけられて行きます。
これは、それぞれの和声機能(トニカ、サブドミナント、ドミナント)を初歩の段階から意識するきっかけとなり、その先の難易度の高い曲に移行した時にも大いに役立つことです。
ピアノは便利な楽器です。鍵盤を打鍵さえすれば誰でも音を出すことができます。
しかし、何も理解せずに音楽を奏でても、表現することや感動することには繋がりません。
音楽の仕組みを理解し演奏することで、音楽の持つ無限の可能性を広げることができると思います。
将来、ピアノを学習している幼い生徒さんの中から、今現在は誰も考えが及ばないような新たなピアノ演奏の可能性を生み出す天才演奏者が生まれるかも!
当ピアノ教室では、そんなことを夢見て日々のレッスンを行っています。
ピアノという楽器が世に生み出されて300年ちょっと。
この先のピアノ演奏の歴史の続きは…どうなって行くのでしょう?
楽しみです💖