どこまでも深く潜り…そこから与えられるインスピレーションを大切にしたい

(☝️大好きな村上春樹氏の本から拝借させていただきました。)

最近、自問自答し…考え続けてきました。

先日のブログにも記しましたが、この5年の間、指導者として休むことなく走り続ける時間が続き、様々な不調に悩まされたり、心身の疲労を感じることが多くなりました。

たくさんの生徒の皆さんに囲まれて過ごす楽しさや意義深さを、この5年の間存分に味わうことができ、指導者として最高に幸せであるということは疑いようの無い事実でありますが…

自問自答の末に辿り着いた一つの答えは…

音楽に携わる者として大切にしなければならない自分自身の内面に肥やしを与える時間が不足している(不足どころか皆無に近い状態である)ということです。

自分の内奥に深く深く潜る(音楽鑑賞・演奏・読書・美術鑑賞・その他インスピレーションを得るための様々な体験)時間がほとんど取れず、エネルギー不足を起こしているということに気づいた次第です。

なんだか重たい書き出しになってしまいましたが😅お許しくださいませ。

 

そうと分かれば!

限られた時間の中で、ほんの少しでも自分自身へのエネルギー補給のために、できることをやっていこう!と思います。

 

最近では…

先日、韓国の有名ピアニスト、チョ・ソンジン氏がラヴェル生誕150周年を記念して『ラヴェル ピアノ曲全集』をリリースしました。

昨年夏に初めて生演奏を聴いた務川慧悟氏の『ラヴェル ピアノ曲全集』を、先に聴き込んでいたので、このチョ・ソンジン氏の演奏も楽しみに聴いてみました。(感想をここに記すことは省くとして…)

せっかくなら、他のピアニストの『ラヴェル ピアノ曲全集』も聴いてみたい!と探してみると…

昨年のゴールデンウィークに、たまたまチケットを入手して聴いた、ラ・フォル・ジュルネTOKYOの室内楽⇩

 

 

この時のピアニスト、アブデル・ラーマン・エル=バシャ氏の『ラヴェル ピアノ曲全集』を発見しました🧐

聴いてみると、このアルバムが本当に素晴らしいのです✨👍

ラ・フォル・ジュルネの生演奏で、感銘を受けたのは、エル=バシャ氏の究極の脱力演奏でした。

聴いた席は末席も末席…舞台から一番遠い席でしたが、彼のピアノの音は全てが煌めき、音の粒が宝石の様にキラキラと飛んでくるのを感じ、同行した娘と「究極の脱力奏法だね〜❣️」と語り合ったことが蘇ってきました。

もし、ラヴェルが今も生きていたら…

エル=バシャ氏の、煌めくピアノの音、そして人生を経て培った深い洞察力から紡ぎ出された演奏を、あのニヒルな崩さぬ表情を持って賞賛するのではないかと…想像しています。

(さかいの想像するラヴェルであり、実際には想像とは全く違う人物かもしれませんが😅)

 

こんな風に音楽を深く探索してインスピレーションを得る時間は、指導者さかいにとって、欠かすことのできないエネルギー補給源の一つです🌿

 

 

今回は、ブログのサムネイル(村上春樹氏の本)について書こう!とスタートしたのですが…寄り道が長くなりましたので💦

今回は、この辺りで一旦終了します。

次回へ続く・・・