お指の先のセンサーはピリッ!関節はしなやかに!

ピアノを演奏する時、一生懸命に集中しようとすればするほど身体のあらゆるところに力みが生じてしまい思ったような演奏ができません。

小さなお子さんや大人の初心者の生徒さんによく見受けられます。

頑張れば頑張るほど力が入りガチガチに固まってしまう指先、手首、腕、肩、首…💦

これ、よく分かります😓

私自身もピアノ演奏時、緊張するとすぐに身体の至る所に力が入ってしまいます。

呼吸とイメージで脱力を意識して力みを取ることが欠かせません。

 

先日、さかいピアノ教室(松本市)《子供のピアノコース》のYちゃん(小学2年生)のレッスンを行っていた時のことです。

いつも宿題の曲を真面目にコツコツと練習し、レッスンでしっかりと演奏してくれるYちゃんです。

その日も、いつものようにミスすること無く譜面通り演奏をしてくれました。

しかしその演奏は、『何かが足りない…もっと生き生きと素敵な演奏ができるはず…』

そんな印象の演奏でした。

その日の課題曲の中には、たくさんのスタッカートが出てきました。

f(フォルテ)や p(ピアノ)の強弱記号が付いた様々なスタッカートです。

そのスタッカートの弾き方が、その曲の大切なポイントです💡

 

当ピアノ教室のレッスンでは、より良いスタッカート奏に結びつける練習にある道具を使います。

👇これは、ただのお菓子の空き缶です。この缶を打楽器に見立てて、指先でピアノを弾くように打ちます。指先〜腕を太鼓のバチに見立て、より良い響きを出す練習です。

 

空き缶は正直です。

お指の先のセンサーはピリッ!関節はしなやかに!

これができていないと、ボソッ、ボソッ、と鈍い音をたてます😞

できた時には、カーン、カーン、とキレイに響く音を鳴らしてくれます😁

 

Yちゃんのスタッカート奏がより良い響きになるように、また、バラエティに富んだスタッカート演奏ができるように、この空き缶打ちを一緒に行いました。

どんなふうに打つとどんな響きになるかな…?

しばらく実験してみました🥁🎶♪🎶

楽しそうに、色々な方法で缶を打ち鳴らすYちゃん。

響きを耳で確認しながら、指、手首、腕の使い方を探っていきます。

しばらくすると、だんだん良い響きを出すコツをつかんで来たYちゃんです。

 

そして、Yちゃんにレッスン曲を改めて演奏してもらいました。

最初の演奏では全て同じ響きだったスタッカート奏が、強弱や響きの変化に富んだモノに

変わり、曲全体の印象が楽しく生き生きしたものになりました👏