身体と手指の状態に意識を向けて演奏
さかいピアノ教室(松本市)の昨年末の発表会で、細かい音のパッセージがたくさん出てくる難易度の高い曲に挑戦した、小学生Sちゃん。
発表会では準備をしっかりと行い素敵な演奏を聴かせてくれました。
粒立ちの良いキラキラした音色を目指し、厳しいレッスンとご自宅練習を積み重ねたSちゃんでした。
そんな中で見えてきたのは脱力の課題です。
Sちゃんは、一生懸命演奏していると腕や手指に力が入ってしまい、ピアノの音色も硬くなってしまいます。
発表会が終わって新年を迎え、新たにレッスンを開始した現在は、無意識に力が入ってしまう癖を少しずつ改善していく課題に取り組んでいます。
あえて簡易な曲で、ご自分の出すピアノの音色に耳を傾けつつ…
曲にのめり込んで無意識に力が入らないように注意をしながら、一歩ずつ一歩ずつ。
身体や手指の状態に意識を向けて演奏するレッスンを行っています。
今後の目標は、
・演奏中に気持ちが曲に入り込んでも、客観的に自分の身体や手指の状態を把握できること。
・演奏曲のフレーズのまとまりや曲の構成を把握し、音楽的に工夫を凝らして深く掘り下げた仕上げができること。
高い目標ですが、一段ずつゆっくりと階段を昇るように歩んで行って欲しいです。
さかいピアノ教室(松本市)では、指導者が演奏の手解きやヒントとなるようなお手本はお見せしますが、こう演奏するべきという押し付けは極力しないことを意識しています。
私は、僕は、こんな演奏をしたい!という湧き上がる気持ちを持って、積極的にご自分の演奏をして欲しいと思っています。
かつ、レッスンや練習時には問題意識を持ってピアノに向き合うことができるように指導させていただいています。
生徒の皆さんと一緒にレッスンを積み重ねた先に、皆さんの楽しいピアノライフが大きく拡がっていくことが何よりの私の喜びです✨