藤田真央プレイズ・モーツァルトwithオーケストラ・アンサンブル金沢

先日、長野県松本市キッセイ文化ホールにて《藤田真央プレイズ・モーツァルトwithオーケストラ・アンサンブル金沢》を聴きました。

最近、藤田真央さんの『モーツァルト ピアノ・ソナタ全集』を愛聴し、この演奏会を心待ちにしていました。

開演時間になり、藤田真央さんが舞台に現れたその瞬間、ふわ〜っと軽やかなエネルギーが放たれ、会場全体が独特の空気に包まれるのを感じました。

演奏が始まると…彼の指先を通してピアノから溢れ出るその音色に🌟身も心もフワッと浮き上がる様な軽やかさを感じました。

終始これほどまでに優しく愛らしく微細な煌めきを奏でるピアノ演奏を、かつて聴いたことはありませんでした。

オーケストラ・アンサンブル金沢の美しいオーケストレーションと藤田真央さんのモーツァルトをたっぷりと堪能することができた素敵な時間でした。

指揮:アレッサンドロ・ボナート

プログラム 【モーツァルト】
ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
交響曲第40番 ト短調 K.550
ピアノ協奏曲第27番 変ロ長調 K.595

アンコールに演奏してくださったのは…

『チャイコフスキー:6つの小品 ナタ・ワルツOp.51-4 イ長調』

こちらも夢の中に誘ってくださる様な素敵な演奏でした🎶

 

さかいピアノ教室(松本市)《子供のピアノコース》のMちゃん(年長さん)も、お母様とご一緒にこの演奏会をお聴きになったそうです。

『途中でちょっぴり眠っちゃった!』と屈託ないMちゃんですが…

例えモーツァルトの協奏曲や交響曲を今はまだ理解できないとしても、上質な音楽を全身に浴びてその空気に身を浸すことは、何にも代え難い経験です。

全ての生徒の皆さんに、積極的に上質な生の音楽を聴くことをお勧めします。

その経験は、今後のご自身のピアノ演奏のヒントとなることもあるでしょう。

また、上質な音楽は情操豊かな心を育み人生を豊かにしてくれることは間違いありません。

Mちゃんが大きく成長した暁に、今回の藤田真央さんの演奏会のことを朧げながらも思い出し、きっと懐かしく心の温もりを感じる瞬間があることでしょう✨