お一人お一人の舞台を想像しながら

 

ここ長野県松本市では、毎日、毎日、雨が降り続いています。

夜中も叩きつける雨の音で目が覚めることがあります。

ふと、ショパンの『雨だれ』のプレリュードを思い出し、頭の中で曲を再現してみました。

何年も前になりますが、発表会で、ある生徒さんに『雨だれ』のプレリュードを選曲し素敵な演奏を聴かせてくれたのを思い出します。

 

この曲は、ショパンが弱った身体で、愛するサンド夫人とマヨルカ島へ逃避行中…

一人になった部屋で、雨音を聞きながら作曲したと言われています。

しっとりとした静かな雨音を模した伴奏に、ショパンの深い心の内側の機微が旋律に表現されています。時には慟哭にも思える叫びのようなパッセージも現れます。一説によると、ショパンは美しい旋律を生み出す柔和なイメージの人物像とは真逆の男らしい骨太の一面も持ち合わせていたとか…

改めてこの曲を弾いてみて納得します。

 

 

現在、さかいピアノ教室(松本市)では、発表会に向けて生徒さんお一人お一人の選曲の真っ最中です。

選曲するときは、その生徒さんが舞台で演奏している姿を頭の中にイメージします。

イメージの中で生徒さんが演奏する曲をいろいろと当てはめて行きます。

普段のレッスンの進捗状況、その生徒さんの性格や好み、以前の発表会で演奏した曲やその時の演奏の様子…

ありとあらゆる情報を駆使して、今その生徒さんに最も相応しい曲を選びます。

先ほどの『雨だれ』のプレリュードのように、ふと頭の中に浮かんだ曲が生徒さんにぴったりマッチすることもあれば、何冊も何冊も楽譜を引っ張り出して候補曲を弾き比べてみても、なかなか相応しい曲が見つからないこともあります。

この生みの苦しみ?を経た後には、生徒さんの舞台での素敵な演奏と、そして曲を完成したことによる一回りも二回りも成長した姿を見られる喜びが待っています。

 

現在のコロナウィルス感染症の現状では、例年のように一堂に会しての発表会の開催は難しいことでしょう。

しかし、何か策を練って…

曲を仕上げる目標は例年通りに一緒に頑張って行きたいと思います。

 

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