耳を澄まして感じる大切さ
さかいピアノ教室(松本市)のレッスンの中で、頻繁に生徒の皆さんに質問することの一つは…
『今、演奏している曲は何調かな?』
演奏曲の調性とその理由を答えていただきます。
ピアノ演奏をしていくにあたって、幼い子供の時から調性の理解を少しずつ積み重ねていくことがとても大切です。
調性の理解をすること…ざっくり言えば☝️これが演奏表現の幅を広げ、演奏者〜聴者の楽しみ(感動)へと繋がる一つのツールとなります。
機械的に正しくピアノ演奏を行うだけでは、ピアノ自動演奏システムで流れる音楽と同じことになってしまいます。(楽しみや感動へは繋がって行かないのではないでしょうか。)
先日、Hくん(小学4年性)がレッスン中に、とても興味深いことを呟いてくれました。
現在、秋の発表会に向けて準備を進めるHくんの演奏曲は、長調〜短調への転調を経て、最終的に長調へと戻って終わる曲です。
その調性について理解したHくんと、演奏曲の中に出てくる長調と短調の響きを感じる実験を行なっていました。
そこで、Hくんが放った言葉は…
『たとえば…Do(ド)の音だけ鳴らした時、長調なのかな?短調なのかな?』
Do(ド)の音の響きに耳を澄まして感じようとするHくんの姿に…これこそが音楽をすること!だと感動した瞬間でした✨
結論は…Do(ド)の音は長調でもあり、短調でもあります。
理論的には、複数の音が同時に響いた時に初めて調性が決定します。
しかし、純粋な‘一音’に耳を傾けて感じるその姿勢ことが大切である!と、音楽をする意味を改めて感じさせてもらった瞬間でした。
その後、Do(ド)の音に他の音を重ねて…長調vs短調の実験を行う楽しい時間となりました😊
🎹さかいピアノ教室(松本市)のレッスン🎹