一つ一つの壁を乗り越えて

さかいピアノ教室(松本市)では、来月に迫った発表会の準備が大詰めを迎えています。

《子供のピアノコース》のYちゃん(小学3年生)は、三部から構成されるよく知られた子供のためのある名曲の準備の真っ最中です。

Yちゃんは早々に譜読みを済ませ、現在は、三部の構成の繋がりを工夫したり、曲のイメージをどう表現するかを考えたり、細かい演奏テクニックの調整をしたり…と、演奏を深めていくレッスンに取り組んでいます。

その中の一つの課題が、“脱力演奏”を行うことです。

“脱力演奏”は、多くの生徒さんが習得するのに苦労するように感じます。

頭の中の理屈ではわかっていても、いざ鍵盤の前に座ると無意識のうちに頑張ろうとして身体や手指に力が入って筋肉がこわばってしまいます。

Yちゃんも、“脱力演奏”はレッスンの度に取り組んできた課題の一つです。

先日のレッスンでは、その課題に集中的に取り組んでみました。

Yちゃんは、各所に現れる和音の打鍵時にどうしても力んでしまい、音の響きが硬くなり美しく響きません。

私の説明や実践演奏を聴いてもらった上で、Yちゃんご自身も何度も何度も繰り返し挑戦し、時間をかけて美しい響きを追求していきました。

 

しばしの挑戦タイム・・・

 

すると…『あっ!この響き✨』😄

脱力して打鍵できた時の美しい響きを発見❗️❗️

お教室でレッスンを見守っていらしたYちゃんのお父様も、その響きの瞬間、ほころんだ笑顔で…

『全然響きが違いますね〜!』

と感嘆のお言葉を述べてくださいました。

もちろんその響きを奏でることができた瞬間は、何よりYちゃんご自身が一番嬉しそうでした💖

 

まだまだ、より素敵な演奏に仕上げていくための課題は山積していますが、一つ一つそれらの壁を乗り越えていくお手伝いをしていきたいと、改めて感じた感動の瞬間でした🎶