生徒さんを見て実感すること

さかいピアノ教室(松本市)では、これまでたくさんの生徒さんをお教室に迎えてきました。

一人の生徒さんと関わるのは、数年〜十数年というとても長い年月です。

例えば5歳で入会してくださった生徒さんは10年経てば15歳。

幼稚園生や保育園生の可愛らしいお子様が中学生になっています。

男の子は声変わりして、私を見下ろすように身長が伸び、立派な青年に成長しています。

女の子はいろんなお話を聞かせてくれる“おしゃまさん”から、髪型やおしゃれに気を配る美少女に成長しています。

 

ピアノを習いにくる生徒さんは、たいてい、学校生活の中で周りのみんなから一目置かれているように感じます。そんな雰囲気を感じさせる逸話の数々を耳にします。

ピアノが弾ける=カッコいい、素敵、頑張っている

周囲から見ると、そんな図式があるようです。

ピアノを弾いているご本人にとっても自信につながり、他の勉強、運動、部活動や友人関係などにも良い影響を及ぼしているようです。

 

先日、こんなことがありました。

当ピアノ教室に通う松本市内の小学生Sさんから、現在大流行しているアニメの主題歌『紅◯華』を弾きたい!という要望がありました。

小学校でお友達が演奏しているのを聴いて、自分も弾いてみたいと思ったそうです。

普段は教本を真面目にコツコツと練習しているSさん。自分からこれを弾きたい!と言ってくれたのは初めてです。

自分が弾きたいと思ったらチャンス👍すぐに練習開始です。

なんと、一週間でほぼ完璧に仕上げてきてくれました。

クラシックと違うリズムの難しさも難なくクリアして楽しそうに演奏してくれました。

弾きたい!という強い思いこそがどんな難曲をも演奏可能にするんだなと、改めて実感させられる出来事でした。

これも、Sさんが小学校生活の一場面でお友達の姿に触発されたことがきっかけです。

今後、Sさんが反対の立場になり、お友達に影響を与えることがきっとあることでしょう。

 

ピアノを習い、演奏すること。一日のうちのほんの少しの時間をピアノに向かうこと。

それが、子供さんの成長の過程において、様々な面でプラスの影響を与えることを実感しています。

ピアノを弾くことが自信につながり、自己肯定感に結びついて行きます。

私自身指導者として、そのお手伝いができる幸せを噛みしめ、日々より良いレッスンができるよう努力をして参ります。