改めてロシアピアニズム系譜に興味が・・・
どうしても聴きたい❣️
と…この日はレッスンをお休みさせていただき、みなとみらいホール(横浜)へ行って来ました。
ピアノに携わる方々は、誰もがお名前はご存知であると思われます。
超有名なピアニスト、エフゲニー・キーシン。
6歳でモスクワのグネーシン音楽学校に入り、10歳で協奏曲デビュー、12歳でショパンの2曲のピアノ協奏曲をモスクワ・フィルと演奏し世界的に有名に。
この件だけで、圧倒されます😅
神童と呼ばれた彼も、現在は脂の乗った50代となりました。
円熟味たっぷりの演奏を聴かせてくださることを期待して会場へ足を運びました。
YouTube等で彼の様々な演奏を聴くことができますが、さかいは生演奏を聴くのは初めてです。
期待に胸を膨らませて!会場へと向かいました。
プログラムは、上記の通り☝️
リサイタル全体を通して感じたのは、何といっても…ピアノってこんなに音が鳴るものなんだ😳という驚きでした‼️
ピアノという楽器のダイナミクスを全身で感じられたことが何より新鮮な体験でした。
多くのピアニストの生演奏を聴いて来ましたが、この様な感覚は初めてでした。
彼の演奏する姿を見ていると、身体の大きさ、腕の長さ、手指の大きさ、そして当ピアノ教室の別のブログにも書いたことがある、肩甲骨を軸に身体を効率的に使って打鍵すること…ピアノという楽器を究極まで美しくかつダイナミックに表現する要素が全て揃っているのを感じました。
逆の見方をすれば…身体の小さな日本人には、同じ音は出せないな〜と、羨ましくも感じました。
しかし、身体の小さな日本人には日本人にしか出すことのできない“音”があるはずです。
そんなことを考えさせられた時間でした。
今回、特に印象深かったのは『幻想曲/ショパン』と『ピアノ・ソナタ/プロコフィエフ』です。
『幻想曲/ショパン』は、我が娘がその昔コンクール挑戦時の曲として、長い時間を費やして向き合った1曲です。
『ピアノ・ソナタ/プロコフィエフ』は、4ヶ月前に聴いた務川慧悟ピアノ・リサイタルの生演奏を堪能して以来です。
演奏者によって、こんなにも表現が変わるものなのかと、芸術の深い魅力を改めて堪能することができた今回のリサイタルでした😊
いつもリサイタルのアンコールをたくさん演奏してくれることで有名なキーシン。
今回のアンコール曲は3曲でした。
♪ ショパン:マズルカ イ短調 Op.67-4
♪ プロコフィエフ:オペラ「3つのオレンジへの恋」より〈行進曲〉
♪ ブラームス:ワルツ第15番 Op.39-15
今回のリサイタルにおける彼の最後の演奏曲…ブラームスのワルツがとても美しく慈愛に満ちた演奏であり✨この曲をぜひ弾いてみたい!と思わせてくださり…
早速楽譜を引っ張り出して演奏し、昨日のリサイタルの余韻に浸っています💓
ダイナミズムとロマンティシズム…
その両極を極めるロシアピアニズムの系譜を改めて学習し直したくなった、エフゲニー・キーシン ピアノリサイタルでした❣️