視線の先にあるものは?

さかいピアノ教室(松本市)に通う幼い子供の生徒さんは、それぞれ異なる教本、教材を使用してレッスンを行っています。

生徒さんそれぞれの適性や好みを把握した上で、最適なものを選び使用しています。

教本だけで補いきれない時は、手づくり教材や身近にある絵本📚や小物等🧸を活用しています。

 

昨年7月に当ピアノ教室に入会し、元気にレッスンへ通ってくださっている幼稚園年長さんKちゃんのエピソードです。

Kちゃんは、ゆっくりじっくりと確実に物事に取り組み、一つ一つ丁寧にレッスンメニューをこなして行きます。

ある日のレッスンで、レッスン曲を一緒に音読みし、リズムの確認をし、メロディーを歌い、演奏をしました。

その曲には題名と歌詞も付いていて、曲の理解を深めるために、歌詞を読んで題名についてもお話しをしながらイメージを膨らませて行きました。

楽譜の脇に描かれているかわいいイラストも、一つ一つ見て行きました。

Kちゃんはレッスン中、私の言葉を一つずつしっかりと聞いています。

目線は楽譜の全てに注がれ、Kちゃんの中に曲のイメージが膨らんでいく様子が見て取れました。

その日のレッスンは、いつも通りしっかり集中して、かつ楽しく行うことができました。

 

後日、お母様より嬉しいお話をお聞きしました。

レッスンで一緒に楽しくイメージを膨らませた時、Kちゃんの視線の先には『かわいいパンダのお弁当』のイラストがありました。

Kちゃんの中に、しっかりと楽しいイメージ✨が刻まれたようです。

後日、Kちゃんは、幼稚園に持っていくお弁当を『かわいいパンダのお弁当』のイラストと同じように作って欲しいとお母様にせがんだそうです🍱

その時のレッスンの様子を思い出し、ほんわか温かい気持ちになりました。

 

全ての音楽には、作曲した人の想いが込められています。

一つの曲の中には、作曲者の深い愛情が込められているのです。

ピアノを演奏するとき、常に忘れてはならないことの一つに『演奏曲が生まれた背景にも目を向けること』があるでしょう。

その曲はいつ誰が作曲したのか、どんな環境の基で作られどんな思いが込められているのか。その時代背景や作曲者の人生について…。

いかに想像力を駆使できるか、が演奏者の力量を左右するといっても過言ではないと思います。

ピアノを演奏する時に表面的な音の追求だけに囚われず、小さな子供の時から、演奏曲の背景や曲のイメージに想いを寄せる習慣を付けていけるように❗️

さかいピアノ教室(松本市)では、そんな思いを込めてレッスンを行っています。