感情を表現できることは大切なこと

さかいピアノ教室(松本市)《子供のピアノコース》のYちゃん(小学2年生)は、レッスン開始から2年8ヶ月が経過しました。

この間、Yちゃんを取り巻く環境は大きく変化しました。

 

♪ レッスン開始後まもなく、ご自宅に新しいアップライトピアノがやって来たこと!

♪ 数ヶ月前に、お二人目の妹ができたこと!

♪ そしてこの春、小学校で初めて大きなお別れを経験したこと!

 

上記それぞれの時のYちゃんは、子供さんらしく純粋にその時々の“柔らかい心”の変化を感じさせてくださいました。

長野県松本市の公立の小・中学校では、今週が卒業式、終業式のピークとなっています。

Yちゃんの小学校でも終業式が行われ、その時に担任の先生が転任されることを初めて知ったYちゃんは、お別れが辛くて涙が止まらなかったそうです。

レッスン中、その話題になると…またまたYちゃんの目から涙が溢れて来ました。

Yちゃんがどれ程担任の先生を慕っていたか、どれ程大好きだったのか、そんなことを感じさせてくれる涙でした。

Yちゃんのその純粋な涙に、私自身ももらい泣きをしそうでした😢

人間は感情を持つ生き物です。

その感情は、成長するに従って固い殻に覆われていき、どんどん不感症になってしまったり、たとえ感情の揺れを感じても表現することを控えるようになっていくものです。

もちろん、感情のままなり振り構わず行動することは言語道断です。

でも、音楽を表現する時には、心の内の柔らかい感情のひだに意識を向けることがとても大切であると思います。

涙が溢れるほど寂しさ、悲しさを深く感じているYちゃんのお姿から、改めて感情を味わい尽くすことの大切さを思い出させてもらいました。

この寂しさ、悲しさを乗り越えたYちゃんは、ひと回り大きく成長されることでしょう。

そして、この経験が今後ピアノ演奏を行う時の感情表現に繋がっていくことは間違いありません。

 

春は、別れと出会いの季節です🌸

それら一つ一つの経験を大切にし、心の内の感情を味わい尽くすことの大切さを改めて気づかせてもらったYちゃんの涙でした。