こんな演奏してみたい!
さかいピアノ教室(松本市)のレッスンでは、生徒さんお一人お一人の使用する教材やレッスンの進め方が違います。
生徒の皆さんは、同じ年齢や同じ性別でも、性格が違いますし行動パターンも違っています。
興味関心を示す所も皆さんそれぞれです。
限られたレッスン時間の中で、何か一つでも得ていただけるものを提供したい!
指導者として常に意識していることです。
先日、当ピアノ教室に通うRくん(年長さん)のレッスン中、宿題のレッスンメニューが一段落した時のことです。
Rくんは、背筋を伸ばして鍵盤上に腕を構え(すごくカッコ良い姿勢✨)右手で、芯のある音で「カカーン♪タリラリー…」とピアニストモードに入って音を鳴らし始めました。
たった一フレーズのメロディーでしたが、Rくん、悦に入った表情です😸
お母様が説明してくださいました。
「お気に入りのアニメの中で、主人公ピアニストが演奏する姿に憧れているようで、演奏曲や姿勢などを真似しているんです。」
私もそのアニメを見てみました。
なるほど!子供の心を鷲掴みにする映像です。
カッコ良いけど少々弱みもあってキュンとさせられる主人公が、楽しそうにピアノを奏でていました。
演奏している曲は、あの名ピアニスト&作曲家であるF.リストの名曲『ハンガリー狂詩曲 第2番』です。
Rくん、その冒頭のテーマを「カカーン♪タリラリー…」とカッコ良く演奏してくれたのです。
コロナ感染症による自宅での自粛期間中より、多くの人がたくさんの情報をスマホなどで手軽に得るようになりました。
当ピアノ教室の生徒さん達も、YouTubeで動画を見てこんな風にピアノの演奏をしてみたい!と憧れを抱くことが増えたようです。
《憧れ》大切な感情です。
ピアノ演奏は、一朝一夕で簡単にできるものではありません。
忍耐が必要なこともあります。
小さな子供の生徒さんにとっては尚更です。
さかいピアノ教室(松本市)では、憧れの感情を大切にしています。
こう弾きたい、こんな演奏者になりたい、こんな曲が好き…生徒さんお一人お一人の憧れの気持ちを、ピアノ練習のモチベーションにしていただきたいと思っています。
レッスン中は、生徒の皆さんがちょっとした仕草や表情で表現してくださる心の内を見逃さないよう、常にアンテナを立てています。
そこから、その生徒さんに今一番必要なレッスンメニューを選択して提供して行きます。
生徒さんお一人お一人の目標とする憧れのゴールがたとえ遠くても、その心の内側の光の瞬きを消してしまうことのない様に、行うべきレッスン展開を指導者が工夫して考えて行きます。
Rくんも、今は憧れの一つであるこの大曲を、いつか全曲通して演奏できる日を目指して歩んで言ってくれることを願っています。
これからも一回一回のレッスンを楽しみながら、また、ご自宅での練習もできる範囲で積み重ね、一緒に憧れの目標に向かって行きましょうね♪