音楽に深く向き合い〜作曲家の意図に寄り添って
さかいピアノ教室(松本市)のお正月休みも本日が最終日となりました。
明日から《大人のピアノコース》の生徒さん、明後日から《子供のピアノコース》の生徒さんの年明けのレッスン開始です♪
生徒の皆様にお会いできるのを楽しみにしています😊
今年も、生徒の皆様とワクワクするレッスン時間を一緒に過ごしていきたいと思っています。
ワクワクする音楽ってどんな音楽?
演奏者と聴衆がともに感動できるピアノ演奏ってどんなもの?
私自身、今までそんなことをずっと考えながら過ごしてきました。
同じピアノという楽器なのに、演奏者のレベルには関係なく、感動する演奏と心に響かない演奏があります。その違いはなんだろう?
ある時、音楽は受身でいるだけでは楽しめないし楽しませることはできない!という気づきに至りました。
クラシック音楽において、能動的に音楽を探究すること…これは、私自身が数十年来行なってきたことです。
それと並行して、数年前よりジャズピアノの即興演奏と作曲を学び始めました。
自分自身が無から音楽を生み出す体験を始めて気づいたことがたくさんあります。
その中で特に大きな気づきとなったのは、今まで自分は作曲家の意図を表面的に汲み取ろうとしていただけ…ということです。
一つ一つのテーマやフレーズの意味や曲の構成について、作曲家がどれほど考え抜き時間をかけて一つの曲を完成させたのか、楽譜上に表面的には表れない深い部分に想いを巡らすことができる様になりました。
産みの苦しみ…(私は、凡人であるが故かもしれませんが😅)
名だたる作曲家が数年〜一生を掛けて一曲の名曲を完成させた史実に深く納得できるようになり、それぞれの作曲家へ深い共感と愛情を感じる様になりました。
クラシック音楽を演奏する私たち現代人は、もっともっと一つ一つの曲に敬意を払い、できる限りの探究心を総動員した先に掴んだ思いを込めて演奏しなければならないのです。
それができ得た時、たとえ拙い演奏であっても、演奏者と聴衆の心を動かす素敵な演奏になるのだろうと思います。
音楽の解釈や演奏には、無限の可能性があります。答えは一つではありません。
生徒の皆さんと一緒にレッスンを積み重ねていく中で、それぞれがご自分の心震える音楽を見つけていけますように…そして、私自身もっともっと能動的に素敵な演奏を生み出せる様に…鍛錬を続けていこうと決意を新たにしています。
生徒の皆さん、今年もともに感動できるピアノ演奏を追究していきましょうね😊