最近のご質問よりQ

さかいピアノ教室(松本市)《子供のピアノコース》では、ピアノ演奏に必要な基礎力を身につけていただくことを大切にしています。

 

先日、オンラインレッスンを行っていた時のこと…

画面の向こうに見える生徒さんの楽譜の音符の上に、うっすらとカタカナでドレミの音を記入してあるのが目に入りました。

また、先日はある生徒さんから、

「先生!ピアノを弾く時に音符を読むの大変だからド・レ・ミ…と書いてもいいですか?」

と直々にご質問がありました。

そういえば…楽譜の音符にドレミのカナ振りをしてはいけないということを、生徒さん達にきちんと伝えていなかったことに気づきました😆

 

ピアノレッスンの初歩の段階では、ト音記号&ヘ音記号の音符を読み分けて演奏していくことは確かに時間がかかり大変なことかもしれません。

しかし、それらの音符は何度も何度も繰り返し読むことで、誰でもスラスラと読むことができる様になります。

習い始めの初歩の段階でドレミのカナ振りをしてしまうと、その時から音符を読みながら演奏するのではなく、カナを読みながら演奏することになり、読譜力の上達はストップしてしまいます。

後々、高度な楽譜を読むことが不可能となり、演奏できる曲が限られてしまう悲劇となります。

逆に、読譜力のある生徒さんは次々と新しい曲を譜読みできるので、ストレスなく1曲1曲を短時間でご自分のものにして楽しそうに演奏しています。

子供の生徒さんには、しっかりとこの事をお伝えしていかなければならないと、最近特に強く感じることが多かったので書き留めてみました。

 

“当たり前”と思っていることが“当たり前”ではないということ、たくさんありますよね。

指導者の私も、そういった“当たり前”という思い込みをなくして、生徒さんの気持ちに思いを寄せてレッスンをしていかなければ!と思い至った出来事でした。