受験生Tくんのピアノの音色
松本市内の中学校に通うT君は、さかいピアノ教室(松本市)に入会して今年で10年。
保育園の年中さんの時から通い続けてくれています。今年は高校受験。
忙しい時間の合間を縫ってレッスンに来てくれています。
今は、クラシックからポピュラーの曲までいろいろなジャンルの曲を弾いています。
先日、ベートーヴェンのソナタ第8番《悲愴》第2楽章を完成させ、現在はシベリウス《樅の木》の譜読みを始めました。
大きな身体と大きな手指を使って、美しく且つ深い音色を追求しながら曲を弾いて行きます。
レッスン中、なかなか思う様に弾けず行き詰まる時があります。上手くいかない時は大抵、身体や腕、手指に力みがあります。いわゆる脱力ができていないということです。
誰でも、レッスンの緊張感から力んでしまうことありますよね。
自宅では弾けていたのにレッスンでは上手くいかない…
そんな時『脱力』がキーワードになるかも知れません。
一言で『脱力』と言っても簡単なことではありません。永遠のテーマです。
T君に「力を抜いてごらん!」と声をかけると、本当に美しい音色を響かせてくれます。
同じ人が同じフレーズを弾いているのに、一瞬にして音色が変わります。
指導者である私自身も、演奏中は常に『脱力』が課題です。
これからもより良い演奏に結びつけられる様、追求し続けて行きたいと思っています。