紅葉のグラデーションの美しさの様に

秋も深まり、さかいピアノ教室(松本市)の近くの公園や神社の境内、そして河岸の木々の葉がきれいに色づき始めました🍁

1枚1枚の葉っぱの色はそれぞれ違っていて、日を追うごとに繊細に変化していきます。

美しいグラデーションに、ため息が出てしまいます。

 

最近、話題のピアニスト藤田真央さんのモーツァルト ピアノソナタ全集を聴いています。

藤田真央さんの若さ溢れる生き生きとしたモーツァルトは、聴いていて幸せな気持ちにさせてくれます。

若さっていいな〜と、純粋に笑みがこぼれます。

そして久しぶりに、ベテランピアニスト、マリア・ジョアン・ピリスの同じくモーツァルト ピアノソナタ全集を改めて聴いてみました。

聴き比べると、ピリスのモーツァルトは地に足がついた安定した力強さを感じます。

同じモーツァルトの同じ曲でも、演奏者によってこんなに受ける印象が違うんだ!と改めて実感しています。

音楽を作っていく(演奏を追求していく)ということは地道な作業ですが、演奏する人の内面が滲み出てくるものであり、演奏者の人となりが炙り出されてくるものだとつくづく感じます。

今回、自分の演奏の参考にとモーツァルトのピアノソナタを聴き比べてみたのですが、改めて演奏する者の責任を実感することとなりました。

紅葉の葉1枚1枚の異なる美しさを味わう様に、ピアノの音色1音1音にも注意深く意識を向けて自分の演奏する音楽を作っていかなければ、と強く感じるモーツァルト ピアノソナタ全集の聴き比べとなりました。

 

さかいピアノ教室(松本市)のレッスンでは、生徒の皆さんに、丁寧にご自分の音に耳を傾けて心を込めて演奏する大切さをお話ししています。

ご自分の演奏曲と真剣に向き合っていらっしゃる生徒の皆さん!発表会まであと一月です。

ご自分の最高の演奏を目指して、それぞれのやるべき事をしっかり準備していきましょうね🎶