演奏曲の土台を支えるテンポを調える
さかいピアノ教室(松本市)の今年の発表会に向けて、数日前のブログでは選曲への思いを記しました。
その選曲の基準としては、生徒さんが一年かけて身につけてくださった実力よりほんの少し背伸びをした程度の難易度の曲であること…これが指導者さかいの毎年の発表会の選曲の基準となっています。
正直、多くの生徒の皆さんが最初の譜読みの段階で四苦八苦💧される状況です。
しかし不思議なもので、演奏曲の譜読みが完了する頃には、生徒の皆さんは最初あんなに大変そうだった演奏曲をすんなりと演奏してくださるようになります。
まさに、発表会が一月後に迫った現在がその状況です。
しかし、演奏曲に慣れてくると課題も生じて来ます。
その一つは、『テンポ(演奏速度)』の問題です。
生徒の皆さんは、演奏曲に記されている速度表示を正しく理解できていますか⁉︎
また、演奏曲によっては最初から最後まで同じテンポとは限らず途中からテンポが変わる曲もありますし、部分的にテンポを緩めたり速めたりといった速度変化も見落とせません。
各々の生徒さんがより良い演奏表現に繋げていけるよう、レッスンでお伝えしています。
そして、何より大切なことは、全曲を通して『テンポを一定に保って演奏できているか?という演奏者の意識』です。
人の感覚というのは、得てして不安定なものです。
同じテンポを保っているつもりでも、速く急いでしまったり、遅くゆっくりになってしまったり、といった演奏になることがあります。
そんな時には、まずは一定のテンポを保ちながら演奏することを目的としたメトロノームに合わせた練習をしていただきます。
生徒の皆さん、これがなかなか難しい様子です。
上手くいかない時にはメトロノームと合わせながら、フレーズごと、片手ずつ、大きな曲のまとまりごとに分けて…等の練習を行っていただきます。
そういった地道な練習の積み重ねが、最終的に素敵な演奏につながっていくことになります✨
テンポが安定したその先に、まだまだやるべき事はたくさんあります!
あと一月、一歩一歩着実に準備を重ねて、生徒の皆さんが発表会の舞台で素敵な演奏を披露してくださることを楽しみにしています😊