自由であることで後世に紡がれていく

 

Go to トラベルの影響もあり、最近の長野県松本市にはたくさんの観光客が訪れています。

休日は他県ナンバーの自動車を多く見ますし、レンタサイクルに乗ったり徒歩で街中の景色を楽しんでいる人をたくさん見かけます。

今は丁度、紅葉の美しい季節。

日々少しずつ色合いを変えていく木々の彩りが本当に美しいです。

画家の方であればきっと、この美を絵画の作品にしたいと熱望することでしょう。

徒歩で素敵な紅葉スポットをめぐることができる有り難さをしみじみと感じる今日この頃です。

 

芸術の秋🍁

昨日は、松本市美術館の企画展『みんなのミュシャ展』を鑑賞してきました。

招待券を贈ってくださいましたI様のご好意に感謝申し上げます。

アール・ヌーヴォーの代表的な画家であるアルフォンス・ミュシャ。

皆さんが一度はどこかで見たことがあるかも…と思われる代表作の数々。

彼の詳しい経歴や作品については美術館に足を運んで堪能していただきたいと思います。

 

ミュシャが、素晴らしい才能を持ち合わせていたこと、勉強熱心で努力家であったこと、時代の後押しがあったこと、そういったあらゆる要素が彼の画家としての大成功を決定づけたのは間違いありません。

更に、彼がアーティストとして大成功した大きな要因…

私が感じたのは、『自由な精神』があったからではないかということです。

自由であること、柔軟な思考を持つこと、それが人との出会いやチャンスとの巡り合いに繋がり、画家として新しい可能性を次々に引き寄せたのではないかということです。

そしてその先に、彼の作品のエッセンスを後世へと引き継いでいく新しい流れをも紡ぎ出していくのです。

多くのイラストレーター、ミュージシャン、アニメ作家、他が多大な影響を受けていることを知り、影響の大きさに驚かされました。

 

私自身、凝り固まった脳みそと心の状態を柔らかくしていたいと常日頃思っています。

ミュシャ展を鑑賞して、もっともっと柔軟でありたいと強く感じました。

 

余談ですが、現在、オペラ練習伴奏で参加している《オペラを楽しむ会》では来年4月公演予定の『椿姫』の稽古中です。

ミュシャ展でミュシャの代表作、サラ・ベルナールの『椿姫』のポスター原画を間近で観ることができました。

改めて、サラ・ベルナール主演の美しい娼婦マルグリット(原作及び芝居の主人公)と、オペラの主人公ヴィオレッタに思いを馳せる時間を持つことができました。

 

音楽と絵画は深い繋がりがあります。

ピアノを演奏する時には映像、色彩などをイメージして音を紡いでいきます。

ピアノを演奏していると、日頃から上質な絵画や美しい景色に触れることの大切さを身に染みて実感させられます。

さかいピアノ教室(松本市)の生徒の皆さんにも、機会を見つけてたくさんの優れた絵画や美しい景色を鑑賞していただきたいと思います。

日頃から、身近にあるものを少しだけ丁寧に見つめるだけで、そこには美しい景色や自然の織りなす彩がたくさん在りますよ!