曲の構成の把握やフレーズの感じ方で演奏はガラッと変わる
さかいピアノ教室(松本市)の12月の発表会に向けて、少し難易度の高い曲に挑戦中のSさん。
今回演奏する曲は、細かい音符が連なる速度の速い箇所が盛りだくさんの作品です。
始まりは波のように次々と追いかけてくパッセージ、そして中間部分はゆったりと思慮深く心を込めて歌う美しいメロディー、後半部分は再び速度の速い細かい音のパッセージの再現。
緊張感満載、かつ、彩(いろどり)豊かな作品です。
Sさんは、いつものようにコツコツと真面目に練習に取り組み、曲の譜読みは最後まで終了し、曲全体を通して演奏できるようになりました。
でも、今はただ『通して弾ける』という状態です。
さあ、ここからが本当の意味でのピアノ演奏の醍醐味💖
一つ一つの音に意識を向けることだけに捉われず、フレーズのまとまりを把握して音楽の流れを感じて演奏すること。
曲全体の構成を楽譜から読み取り、起承転結(物語のワクワク感)を演奏に盛り込んでいくこと。
これからのレッスンでは、作品の深い部分まで理解していく楽しみを一緒に追究していきます。
それがSさんの揺るぎない自信となり、より良い演奏に繋がりますように。
そして2ヶ月後の発表会本番で、最高の演奏を披露して欲しいと思っています。